Blood×Alice (Alice in Clover)


 瀟洒な屋敷の主の私室に相応しい重厚な扉を遠慮なく開け放つと、整理整頓の行き届いた部屋の中、件の男は何食わぬ顔で書類にペンを走らせていた。
 変なところで見栄っ張りなこの男は、本当は勤勉なくせに人からは不真面目だと思われたいらしく、仕事に忙殺されている姿を絶対に人目に触れさせないようにしているけれど、軽いデスクワークであれば差し支えないようで、この程度の仕事風景は私にとってもそう珍しいものではなくなっている。
 つまり、いつもどおりの光景。
 つまり、ブラッドは普段と変わりなく平然と仕事をしていたということになる……悪びれもせず、のうのうと。
 その上、ブラッドは書類に目を向けたままで私のほうを見向きもしない。私がやって来てから一度たりとも。わざと大きな音を立てて扉を閉めても一瞥もくれないという徹底振りだ。
 それは一見仕事に集中しているからこその態度のようにも見えるけれど、実際にはそうではないことを私は知っていた。

「ノックもなしに入室なんて、礼儀正しい君らしくもない。淑女らしからぬ乱暴な振舞いじゃないかな、お嬢さん?」
「生憎と淑女じゃないもので。だけどここが紳士の部屋なら、淑女でない私であっても事前に入室許可を取っていたでしょうね。それに、私の振舞いなんて、あなたのそれに比べたら可愛いものだと思うけど?」

 やはり書類から目を離さないまま、つまらなさそうに話すから、こちらもつまらなさそうに返す。受け取った皮肉も、そのままに。部下の模範となるべき上司の態度に倣って悪いことはないはずだ。

「その口ぶりだと、私が紳士じゃないみたいじゃないか」
「事実、紳士じゃないでしょう?」

 ふ、と鼻で笑うような気配がした。書類に影を落としているブラッドの表情に、特に変化は見られない。気のせいだと思えば気のせいに出来てしまえそうな密やかな気配に過ぎなかったのに、あからさまな嘲笑よりもよほど馬鹿にされているような気がする。事実、馬鹿にされているのだろうが。
 ブラッドに言われるまでもなく、本来の私ならノックなしで他人の部屋に踏み入ったりしない。相手が紳士だろうとならず者だろうと同じことだ。
 ましてや私はメイド見習いで、ブラッドは雇用主でありマフィアのボスでもある。私のとった行動は、本来であれば使用人にあるまじき無礼を通り越して生命の危機に直結するかもしれない愚行だと言える。
 だけど私はあえてその愚行を犯した。私ならば大目に見てもらえるという絶対の自信と甘えがあってのことだったけれど、わざわざ無礼を働いたのはそうするに足る気分だったからで、そしてその原因はこの男にある。
 ブラッドだって、そのことを分かっている……ブラッドの不機嫌の原因が私の無作法にあるのではないことに私が気づいているのと同じように。
 無礼は承知の上、不機嫌なのもお互い様だ。
 そう、一見普段どおりに見えるブラッドの機嫌は、実のところ、かなり悪い。
 私とブラッドは短い付き合いでも浅い付き合いでもなく、そのおかげと言うべきか、彼の機嫌の良し悪しは肌で感じ取れるようになっていた。
 私に言わせれば、ブラッドが機嫌を悪くしているのはお門違いな話なのだけれど。

「私はマフィアだからな。だが、紳士でなくても普段は紳士的に振舞っているつもりなんだがね」
「あなたの振舞いが紳士的だと言うなら、今すぐ世の紳士たちに謝罪したほうがいいわよ」
「おやおや。お嬢さんは随分とご機嫌斜めなようだ。私は何か君を怒らせるようなことをしたかな?」

 ――白々しい。
 呆れと非難を目一杯込めて睨んでも、書類しか見ていないブラッドには効果がない。
 憎たらしいけれど、このふてぶてしさがあるからこそのブラッド=デュプレであり、だからこそあんな非常識な真似が出来るのだと、ある意味納得させられもするから複雑だ。
 たとえポーズでも、片手間に私との会話を続ける男がいいかげん腹立たしかったから、ずかずかとブラッドの傍に行き、実力行使で彼の手から書類を取り上げた。
 すると、器用にも片眉を少しだけ吊り上げた彼はペンを止め、ここにきてようやく顔を上げた。どうやら本格的に仕事を中断することに決めたらしく、ペン立てにペンを仕舞い、背もたれにゆったりと背中を預ける。
 ブラッドの薄くて形の良い唇が、ゆっくりと笑みの形を刻んだ。

「かまってもらいたくて仕事の邪魔をするなんて、君にしては随分と可愛らしいことをするじゃないか」
「かまってもらいたいわけじゃないわ。わざとらしいあなたの態度が鼻についただけ」

 眉をひそめるくらいのことはするかと思ったのに、さすがはひねくれ者、ブラッドの笑みはますます深くなった。
 だけど。
 ブラッド特有の、人を見下したようなシニカルな笑い方はいつも通りでも、思ったとおり、彼の目はこれっぽっちも笑っていない。普段から冷たい印象を与える瞳が、今はさらに冷えて見える。
 やはりブラッドの機嫌は悪いようだ。それも、もしかしたら私が想像していた以上に。だけど彼は十中八九、仕事を妨害されたことに腹を立てているのではない。

「ブラッド」

 威圧されているわけでもないのに本能的に竦みそうになった心と体に鞭打って、私はブラッドを正面から見据えた。怖いと思う気持ちは消えない。だけど、それに呑まれるのはどうしても嫌だった。ことブラッドの前で強がってしまう私の性格が幸いしているのか災いしているのか……どちらなのか、この場合、よく分からないけれど。

「私、さっき、クローバーの塔の前で銃を持った怪しい人たちに襲われたの」
「ほう?」

 思いがけないことを聞いたとでも言いたげに、ブラッドは目を見開いて驚いたふりをする。
 ――そう、「ふり」だ。全て知っているくせに、この期に及んでも素知らぬふりを決め込むつもりらしい。
 こちらはブラッドの足を思いきり踏んづけてやりたい衝動をなんとかして押しとどめたというのに、そんな私を揶揄するかのように芝居がかった仕種で肩をすくめる男のなんと性悪なことか。

「危険だから夜に出歩くのはやめなさいと散々忠告されていたにもかかわらず、それを無視したばかりか性質の悪いことに私の留守を狙い、さらに念の入ったことに使用人たちや門番の目を盗むためにわざわざ秘密の抜け道を使ってまで他の男のところに夜遊びに行ったというのに、それは災難だったな」
「…………人聞きの悪い言い回しばかり選ばないでくれないかしら」
「事実だろう?」

 たしかに。
 つらつらと、いちいち嫌味ったらしく、訴状を読み上げるかのようにしてブラッドが言ったことは概ね事実だ。ただ、その裏にある肝心な事情が綺麗さっぱり無視されているだけで。
 引越し後の地形が安定していない時期は何かと危険だからと、たしかに夜の外出を控えるように言われていた。言われるだけでなく、それを大義名分にして外出を制限されていた。というよりも、実際は屋敷にほぼ軟禁状態だった。それも夜に限ったことではなく、昼も、夕方も。要するに一日中。
 その上、メイドとしての仕事をしている以外は、ほぼブラッドと過ごすことを強要され、勤務中でさえ頻繁にちょっかいを出される始末……ともなれば、いい加減、屋敷の外に出て息抜きをしたくなるのも道理だと思う。私でなくても、誰でもそう思うはずだ。籠の鳥なんて御免こうむる。
 だから、こっそりと屋敷を抜け出してクローバーの塔に向かった。夜歩きが危ないというのはもっともだから、さすがにその言いつけを破るつもりはなく、夕方に出かけた。それが、塔に近づいた頃にたまたま時間帯が変わり、その時から帽子屋屋敷に戻ってきた今にかけて、たまたま長い夜が続いているにすぎない。
 つまり、結果的に夜に出歩いてしまったということになっても、たまたまそうなっただけで、そもそもの元凶はブラッドにあったということだ。
 クローバーの塔で襲撃されたことだって――。

「――で?」
「え?」

 淡い色の手袋をはめた手が不意に伸びてきて、そっと私の頬を撫でた。そのまま腰を引き寄せられ、椅子にゆったりと腰掛けていたブラッドの膝の上に座らされる。
 何を突然と驚く暇もなく背中から柔らかく抱きしめられて、思わず押し黙ってしまった。
 あんなにも冷ややかな目をしていたくせに、背中に当たっているブラッドの胸はシャツ越しにも熱い。

「怪我はないだろうな」

 さっきまでとは少し口調が変わり、どことなくぶっきらぼうにも聴こえるブラッドの問いかけが、溜息と共に落とされた。
 怪我など、あるはずがない。そもそも狙われたのは私ではないのだから。
 狙いは、私がクローバーの塔に到着した時にまさに塔内へ運び込まれようとしていた積荷の中にあった。賊はそれを強奪するために塔の入り口付近で襲撃をかけ、その時たまたまその場に居合わせた私が運悪く巻き込まれる形になったのだが、実際に巻き添えを食うには至っていない。
 賊たちとクローバーの塔の、つまりナイトメアの部下たちによる本格的な銃撃戦に突入する直前に、事態は思いがけない展開で収拾がついてしまったからだ。

「あるはずないわ。……そんなの、とっくに報告を受けているんでしょう?」
「だが、本人による報告はまだだ。きちんと報告しなさい」
「……かすり傷一つ負ってないわ」

 それまで私の中で膨らんでいた苛立ちが急激に萎んでいくような気がしたのは、ブラッドに絆されたからじゃない。私の頬を撫でるブラッドの手が思いがけず優しかったからじゃない。私が怪我一つしていないことを知りながら、それでも確認を求めてきたブラッドが思いがけず真摯だったからじゃない。
 これ以上不毛な会話を続けるのは疲れると思ったからだ。だから、私の気持ちも軟化した。そう、ただそれだけのこと。ブラッドに少しばかり気にかけられたからといって……どことなく浮き足立ってしまっているような心地がするのは、正真正銘、私の気のせいに決まっている。

「人のものを横取りしようなんて大人げなさすぎよ」

 なんだか無性に自分の気持ちを誤魔化したくなって、ブラッドと同じように、ぶっきらぼうな言葉を溜息と共に落とす。咎めているはずなのに、さっきまではたしかに存在していたはずの刺々しさが今はすっかり抜け落ちていたのだから、今となっては自分自身に溜息をつきたい気分だ。

「私の性分は知っているだろう?」
「堪え性がなくて、見境がない。我侭で非常識ってだけでも迷惑な話なのに、無法をまかり通せてしまえるほどの権力まで持ち合わせているんだから最悪よね」
「いつになく手厳しいな。君に危険はなかっただろう? そんなに怖かったのか?」
「そうじゃなくて。相手は病人なのよ? 会合中の仮宿の主でもあるんだから、もう少しいたわってあげなさいよ」
「相手が何者だろうと関係ないし、芋虫の健康状態も知ったことじゃない」
「だからって泥棒することないじゃない」
「ど、泥棒……」

 ブラッドの膝に、ブラッドと同じ向きで座らされているのだから、私からブラッドの顔は見えない。だけど、呆然と呻くような声音だったから、彼がそれなりのショックを受けたらしいことは分かった。

「いかにも小物っぽい呼び方がお気に召さないのかもしれないけど、他人のものを奪って代価を支払わないなら、どこからどう見ても泥棒よ」
「生憎と育ちが悪いものでね、手癖が悪くてすまないな。だが私はマフィアだから、マフィアらしく、欲しいものは奪い取る。誰から何をどんな手段で奪い取ろうと、私の自由だ」
「さっき、マフィアだろうと紳士的に振舞っているとほざいていたのは、どの口だったかしらね」

 クローバーの塔の入り口付近で積荷が襲撃されたとき、賊も、ナイトメアの部下たちも、皆が銃を抜いた。銃撃戦になり血の雨が降るのだと、私を含め、そこにいた誰もが疑わなかった。
 なのに結果として銃撃戦は起こらず血の雨も降らなかったのは、なぜか突然、賊たちが慌てて撤収したからだ。襲撃を仕掛けたとき同様、鮮やかすぎるほど鮮やかな手並みで。
 ナイトメアの部下たちを難なく振りきった俊敏かつ無駄のない動きといい、素人目にも賊が只者でないと知れた。襲撃時、ハートの騎士以上の剣の使い手だと噂されているグレイが不在だったのも、偶然だとは考えにくい。
 それほどまでの賊がお宝を目前にしながら何もせず、あっさりと退く理由など、本来であれば私のような一般人には想像もつかなかっただろう。だけど私は見てしまった。今まさに銃撃戦に入ろうという瞬間、ナイトメアの部下の背に咄嗟に庇われた私を見て、ほんの一瞬、賊たちが一様に動揺したのを。
 賊たちが逃走したのは、その直後のことだ。そして、賊たちの中にいくつか見覚えのある顔があったのを私は見逃さなかった。
 その後、言い渋るナイトメアを問いつめたところ、積荷の中身が異国から取り寄せた希少な茶葉だと白状した。嘘か真か吐血を抑える作用があると言われているその紅茶はなかなか味わい深いらしく、ナイトメアが愛飲しているのだという。しかし最近、とある二つの組織によって頻繁に荷が襲撃されて難儀しているのだ、とも。
 それを聞いた私が頭を抱えたのは言うまでもない。賊が誰の手駒だったのか、誰の差し金で動いていたのか。無情にも、当たってほしくない私の想像が当たっていたということだ。
 私を慮ってかナイトメアは犯人の正体について明言を避けていたけれど、クローバーの国の最高責任者である彼の懐から希少な茶葉だけをピンポイントで狙い、大胆不敵にも掠め取ろうとする組織がそう幾つも存在するとは思えない。
 否が応でも思い出される、ハートの国で熾烈な茶葉争奪戦を繰り広げていた外見だけは文句なしに麗しい男女の姿を、脳裏から消せるものなら消してしまいたかった。
 ブラッドが私のことを自分の女だと対外的に言い広めたのは随分前のことで、会合参加者に限らずそれを知る者は多い。ブラッドの配下である帽子屋ファミリーの構成員たちに至っては、それを知らない者は皆無だ。
 だから、ナイトメアの荷を狙った襲撃者たちは、現場に私がいることに気がついて計画をやむなく断念した。自分たちのボスの女である私を、万が一にも巻き込むわけにはいかなかったから。

(穴があったら入りたい心境って、こういうことを言うんだ)

 それが、その時の私の偽らざる気持ちだった。
 (こういう言い方は抵抗があるけれど)私の情人とでも言うべき男が私の親しい友人にとんでもないことをしでかしていたというのに、私はそんなことも露知らず、その友人のところに呑気に遊びに来ていたということになる。
 本来であれば「どの面下げて」と出入り禁止を申し渡されてもおかしくないところなのに、ナイトメアやその部下たちは私に気を遣ってそのことを黙っていてくれたのだから、ますます申し訳ないやら情けないやら恥ずかしいやら。
 ナイトメアは、私だけでなくブラッドのことも、責めたり呆れたりしなかった。
 この世界の住人は皆神経が図太いところがあるから、ナイトメアは本当にブラッドの所業をたいして気にしていないのかもしれないけれど、帰り際に土産だと言って件の紅茶の缶を持たせてくれたときには心底いたたまれなくなって、いっそこのまま儚くなってしまいたいとまで思ったものだ。(ちなみに、その茶葉は当分ブラッドに渡してやるつもりはない)
 ころころと機嫌が変わり、我侭で、どんな時も自分が法律のブラッドと、苦い薬は絶対に飲まないだの、注射は痛くて嫌だの、病院に行くくらいなら死んでやるだのと駄々をこねるナイトメアと。
 実は勤勉で陰で仕事を完璧にこなしているくせに不真面目な上司に見られたいブラッドと、尊敬される上司に見られたいくせにしょっちゅう仕事をサボって部下に迷惑をかけまくり、格好よく見えるだろうという理由でたいして好きでもない煙草や珈琲を嗜むナイトメアと。
 性質的には全くの対極にいながら、二人は共に、子供っぽくて見栄っ張り。要するに、どっちもどうしようもない駄目男だ。
 ただ私は今まで、どちらがよりいっそうの駄目男かと問われれば、まず間違いなくナイトメアに軍配が上がるだろうと考えていた。なにしろ、何事にも卒のないブラッドとは対照的に、ナイトメアの駄目駄目エピソードはインパクトが強すぎる。
 だけど今は、その認識を改めるべきなのかもしれないと真剣に思っている。
 ただ「欲しいから」というだけで善良な者から茶葉を強奪しようとした敵にあっさり塩を送れるナイトメアのほうが、よほど器が大きくて大人だ。

「ブラッドって、変なところで子供っぽすぎるわ」
「私は自分に正直なんだよ」
「誰かから横取りしなくても、普通に、正規の手段で買い付ければいいじゃない。たしかにあの茶葉の大半はナイトメアが買い占めているらしいけど、ブラッドなら手に入れられないこともないでしょう?」

 この男が興味あるものに関してお金を出し惜しみするとは思えないから、ケチっているわけでもないだろうに。
 それに対するブラッドの回答は、単純明快かつ実に悪党らしいものだった。

「奪ったほうが手っ取り早いからな。それに君は、貴重な茶葉の大半を憎むべき珈琲党の芋虫に独占させておいて、この私にはそのおこぼれに預かれと言うのか?」
「だからって……」
「欲しいものはすぐ手に入れて、全て自分だけのものにしなくては気がすまないんだよ、私は」
「本当にどうしようもない人ね……。イカレてるわ」
「私が欲しいと思ったものは、一生私だけのものだ」

 私の腰に回されていた手の力が、意味ありげに強まった。

「――紅茶も、君も……な」
「…………」

 ここは、「それは光栄です」と喜ぶべきところなのだろうか。それとも、頬の一つでも染めるところなのだろうか。
 だけど私は、膝に抱えた私の体を妖しい手つきでまさぐり始めた男の手を振り払いながら、盛大な溜息をつくことしか出来なかった。

(ブラッドのことをイカレていると言った私だけど)

 今はようやく上向きになっているブラッドの機嫌が最初あんなに悪かったのは、私のせいで貴重な茶葉を手にすることが出来なかったことに対してなのか、それとも私がブラッド以外の男性に会いに行ったことに対してなのか。
 ずっとそのことばかりが気になっている私は、どうなのだろう。

(どっち?)

 ――結局、このふざけた男にとって、紅茶と私とでは、どちらのほうが価値があるのだろうか。

(……どっちが、大事?)

 そんな、くだらなくもイカレたことをつい真剣に考えてしまった私は、もしかしなくてもイカレている。
 イカレた男と長い時間、深く関わってしまったせいで、私まで毒されてしまったのだろうか、私まで気が違ってしまったのだろうかと思うと、やはり出てくるのは溜息だけだった。







ただ気が違ったのだ

 お題配布元 : ラズバン
(2008/02/03)






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